エネルギーを大量に消費する大都市を支えるため、都市における地産地消型のエネルギー創出に取り組みます。これまでに、機械物理系、化学生物系、都市系の各専攻の個々のグループで進められてきた4つの「エネルギー」に関する研究を、互いに連携し総合的に取り組むことにより、研究の進展を加速させ、研究成果を新たな都市施策として反映させることを目指します。また、連携により生まれた新たなエネルギー研究の種も育てていきます。
家庭で消費されるエネルギー全体の約1/3を占める給湯用エネルギー消費はより一層の省エネが求められている。省エネ対策の一つとして家庭において排水熱が大きい浴室排水を中心に熱回収を行い、上水に熱を与える上水予熱システムを検討する。一般的なユニットバス内に設置可能な熱交換器の開発、熱通過率の向上などが開発課題である。また、単一の世帯では排水開始時間と給湯需要時間にずれ(タイムラグ)が大きいが、複数世帯で熱交換器を共有し熱融通をすることで、タイムラグが減少し回収熱を有効に利用できる可能性がある。本研究では同一階の5世帯で熱交換器を共有する上水予熱システムを想定し、各世帯の排水パターンを模擬した実験を行い、熱回収率によってシステムの評価を行っている。
OCUで生まれた材料からなる蓄電池。鉛(酸)蓄電池のできなかったことを実現。
※12V鉛(酸)蓄電池・・・世界中で最も普及している蓄電池