研究戦略・プロジェクト

国際的な環境政策比較に基づく持続可能都市の構築

地球環境が有限であることを意識すれば、地球上のすべての都市が持続可能都市の構築を目指す必要がある。一方、各都市が「選択した」あるいは「選択するであろう」対策技術は、地域の風土や経済的・文化的事情によって異なるであろう。本プロジェクトでは、経済先進国の日本にあり、温暖・湿潤の近畿地方の気候風土に立地する大阪に主眼をおき、大阪と条件の異なる国内外の諸都市と比較し、大阪に適した対策技術を見出すことを目的とする。

プロジェクトの目標

  • 国内外の諸都市を比較し、持続可能な社会(循環型社会・低炭素社会・生物多様性社会)に関わる科学的情報や政策情報を整理・比較し、都市ごとの課題を抽出する。
  • 将来的には、持続可能な都市としての大阪の課題に対し具体策を提案する。

プロジェクトにおける問題意識と都市の比較事例

持続可能性における都市間の施策の相違

  • 風土・文化・経済発達段階など立地条件が異なる都市では、
    採用される技術、目標の達成度合いが異なる
  • 優れた技術でも、種々の理由で実現できない、もしくは副作用が生じる場合がある。
    地域熱供給
    :エネルギー効率は高いが、導管敷設のハードルが高い
    都市型ライフスタイル
    :利便性・快適性が向上したが、エネルギー・資源多消費型へ
  • 施策メニューは立地に依らず共通だが、条件次第で最終的な採否が異なる。
  • 欧州をはじめとする諸国の住宅における地域熱供給の利用割合
  • ヨーロッパの年平均気温

・札幌の年平均気温は 8.9℃とデンマーク・ドイツと同程度 札幌市では一部のエリアのみ(2社3地区)で利用 導入の障害は技術だけではない

プロジェクトメンバー

・西岡真稔(都市系専攻)プロジェクトリーダー

    • ・水谷聡(都市系専攻)
    • ・貫上佳則(都市系専攻)
    • ・杉山久佳(電子情報専攻)
    • ・矢持 進(都市系専攻) ※2015年度まで
    • ・遠藤徹(都市系専攻)
    • ・北村昌也(化学生物系専攻)
    • ・瀧澤重志(都市系専攻)
    • ・吉田長裕(都市系専攻)
    • ・大島昭彦(都市系専攻)
    • ・佐久間康富(都市系専攻)
    • ・鍋島美奈子(都市系専攻)
    • ・嘉名光市(都市系専攻)
    • ・重松孝昌(都市系専攻)
    • ・日野泰雄(都市系専攻)