工学研究科の仕幸英治教授が公益財団法人マツダ財団の第35回(2019年度)マツダ研究助成に採択されました.併せて,選考委員会によって特に優れた研究とみなされ(各申請分野につき1件),マツダ研究助成奨励賞を受賞しました(9月24日).研究題目は「自己発電する電磁波シールド開発に関する研究」です.本研究では環境電磁波のエネルギーを強磁性金属の強磁性共鳴により電気エネルギーに変換するエネルギーハーベスティング技術開発を行います.従来は電磁波侵入長よりも厚い金属板でシールドし遮蔽された電磁波のエネルギーは利用されていませんでしたが,本研究で目指すのは,その破棄されていた電磁波を強磁性共鳴により電気エネルギーに変換する技術です.この技術はあらゆる周波数に対応でき,これまでにない局所発電技術です.非常用照明のための蓄電やウェラブル端末の電源など幅広い応用展開が期待されます.
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